灘崎中学校区では,11月22日に避難訓練を実施しました。迫川分校では,迫川学区の地域の皆さんと協働で訓練と防災学習を行いました。
想定したのは,大地震と大雨です。岡山県のハザードマップによると,迫川分校は,大雨と大地震の双方が起きた場合,土砂災害から身を守る避難をしなければなりません。
前日,岡山地方気象台から配布されているDVD資料を使って,土砂災害について予習をしておきました。
13:44 緊急地震速報のアラートが鳴り出しました! 清掃時間の地震です!! 清掃中の避難は初めてのことです。教室で一斉学習をしていると,先生が指示をしてくれますが,清掃時間では,そうはいきません。自ら考えて行動します。落下物のないところで,しゃがんで揺れが収まるのを待ちます。教室掃除をしていた はざかわっ子たちは,すぐに机の下にもぐりました。誰もが,指示を待つことなく,黙って,身の安全をはかる行動ができていたようです。
揺れが収まったのを見計らって先生から,運動場に避難するように指示がありました。避難を開始して,1分30秒で1次避難ができました。避難のキーワード『お・は・し・も』をしっかりと守ってできていましたね。
今回の訓練は,大雨後の地震という想定なので,土砂災害に備えた2次避難を開始します。迫川分館へ地域の方々にも見守っていただきながら,避難しました。
今回の避難訓練の様子を,学校防災アドバイザーの岡山大学大学院の氏原先生が見てくださり,はざかわっ子と迫川学区の地域の方々に防災のお話をしてくださいました。
はざかわっ子に向けて,ここ迫川の地を防災上の観点で画像を使って振り返り,問いを交えた語りで子ども達にも気をつけなければいけないことをわかりやすく教えてくださいました。氏原先生の発問に,自分たちの経験と知識から考えて答えている はざかわっ子の姿を先生にも地域の方々からも褒めていただきました。
地震も雨も少ない,岡山は,災害の少なく安全なところと思われますが,考えられる災害に備えて,避難する場所を考えておくことが大事なんですね。お家に帰ったら,家族で相談したり,教えてもらったりしておくことが宿題になりました。さあ,教えてもらったかな?
教職員と地域の方々は,「来る大規模災害から身を守るための『備え』はできていますか?」の題目で,講演を聴かせていただきました。今までの災害を教訓として「適切な情報」を得て,「適切な危機感」を持つことの大切さがよくわかりました。
今からできることとして・・・(学校と保護者)
①事前の備え(在宅時,在校時,登下校時を想定して)
②家庭内の話し合い(いつでも適切に対応できる能力を身につけさせる)
③学校と保護者間の共通理解(災害時の引き渡し等)
心に残ったこと,記憶しておきたいこと・・・
- 南海トラフ巨大地震発生時は,迫川分校周辺は,震度6弱の揺れが想定され,液状化の危険性があるエリアである。
- 土砂災害警戒区域のエリアがあり,豪雨時には,注意が必要。
- ため池が決壊した場合,迫川分校自体が浸水する可能性がある。
- 岡山市民は,防災に対する意識はとても低い。「岡山だから安全」と思うことが,逆に非常に危険。
- 事前の備えをすれば,救える命がある。
- 事前の備えがなければ,救えるはずの命が救えない。
今からできることをしっかりとしておきたいと考えさせられる貴重な機会となりました。