2016年10月27日木曜日

『おこる』   10月お話広場(灘読)   10/27

今月のお話広場は,教頭先生です。選んだ本は『おこる』です。
(中川ひろたか/作 長谷川義史/絵 金の星社)    
 『おこる』のが好きな人はいますか?元気な はざかわっ子ですが,誰も手が挙がりません。おこったことがないのでしょうか?いやいや,聞いてみると妹や友だちに,時には,自分にもおこったことがあるようです。お話を進めながら,みんなで『おこる』ことについて考えてみました。
 教頭先生も,つい怒ってしまうことがあるようです。その話をすると,1年生の男の子から,みんなのことを思って言うのは,怒っているんじゃなくて叱ってくれているんだよと,言葉の意味をその都度考えながら,受け止めようとしている姿勢のわかる言葉が返ってきました。叱られたときには,自分を振り返り,正そうとしているのですね。

 絵本の中では,「怒られてばかりなので,一人になりたい。怒られなくていいんじゃないか。一人で好きなことができる。」という場面がありました。でも,一人になると,一人ぼっちで寂しいという思いに気づくのです。
 「怒らない」ことは,ひょっとすると誰にとっても,難しいことかも知れませんが,怒っても気持ちが良くなることはないことを はざかわっ子達も物語にふれて,あらためて感じたようです。

 日々の生活の中で,いろいろな人と関わるからこそ,怒ったり,嬉しかったりするのですね。そして,人と人とが上手に関わり合えるようになっていくのではないでしょうか。

 お話の最後に,「なるべく,おこらない人になりたいな。」とありましたね。友だちとしっかり関わっていると,怒ることもあるかもしれませんが,どうして怒ってしまったのかを伝え合う振り返りをしっかりとして,相手を思いやれるはざかわっ子になれると良いですね。

 今回の絵本は,長谷川義史さんの絵でした。教頭先生が去年読んでくれた「しげちゃん」と同じ方の絵でした。気持ちが良く伝わる絵でした。同じ画家の描く絵本を探して読み比べるのも楽しそうですね。

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