2017年5月25日木曜日

不審者にドキッ!!     ・・・避難訓練 5/19

 「自分の命は,自分で守る。」いつも,そうありたいという思いで,避難訓練を実施しています。5月は,不審者に対する心構えや対応の勉強をしました。
 学校に刃物を持った文字通りの不審者が侵入してきたという想定での訓練です。
 不審者が職員室にいる職員の呼びかけにも応じないで,児童教室に向かおうとします。これは非常事態です。「どちら様ですか?」「何の用ですか」「誰ですか?」「止まってください」「止まれ!」「みんな,逃げろ!!」「ピー,ピー~!!」不審者に向けての問いかけをしながら,追いかけます。
 声かけを続けながら,注意を引き,制止を図ります。相手は,何を持っているかも分かりません。職員は刺股,T字箒,ついたて等を持ち出し,相手との距離を取りながら,こちらの安全も図りながら,制止に努めます。 
  実は,前の週に,岡山県警察のスクールサポーターの方々から,対応についてのレクチャーと訓練を受けての取り組みです。その甲斐あって,見事に不審者を取り押さえることができました。
 課題となっていた異常事態の伝え方でしたが,不審者の侵入を知らせる声や笛の音,また,インターフォンによって,授業者に伝わり,児童はスムーズに避難をすることができました。また,刺す股の効果的な使い方を知ったことと,複数の職員が侵入者を挟み撃ちすることで制止することができました。絶えず,侵入者に声をかけることで,侵入者が何をしにきたのかの手がかりをつかむことができるかもしれません。

★〓★〓★〓★〓★〓★〓★〓★〓★〓★〓★〓★〓★〓★〓★〓

  子ども達は,教室から避難した後,スクールサポーターの方に協力していただき,不審者から身を守る方法を確認し,訓練をしました。
  自分の身を守るための合言葉『きょ』『う』『は』『いか』『の』『お』『す』『し』を振り返りました。尋ねてみると,2・3年生のほとんどの はざかわっ子は合言葉の一つ一つの意味を話すことができていました。1年生は,これから繰り返し振り返りながら,しっかりと覚えてもらおうと思います。『お』を火災の避難の合言葉と混同してしまって,「押さない」と,つい言ってしまう場合があるようです。防犯合言葉では違いますね。
 今回の訓練では,この「『お』=大きな声を出す」を頑張ってもらうことにしました。なぜなら,本当に怖い思いをすると,声が出せなかったという話をよく聞くからなのです。
 身を守るために,「『お』=大きな声を出す」と分かっていても声が出せないようでは,自分を守れません。まずは,大きな声が出せるか練習です。
 平常心なら,大きな声が出せる子ばかりでした。小さな身体でも,全身でしっかり出せていました。毎朝のあいさつで鍛えているものね。流石でした。
   今度は,スクールサポーターの方に,不審者役になっていただき,子ども達をさそってもらいました。
「ねえ,お菓子をあげるから,こっちへおいで。」
「ちょっとすみません。道を教えてくれないかな。一緒に来てくれる?」
「うさぎがいるよ。一緒に見に行かない?」
「新しいゲームがあるんだけど,一緒にやらない?」
「お母さんが事故にあったから迎えに来たよ。急いで病院に行こう。」
 悪いことをしようとする人は,あらゆる誘い文句を使って子どもに近づこうとします。その方法は,年々巧妙化していて,とっさに判断することが難しいです。だからこそ,こんな誘いに乗ってはいけないことを知っておかねばなりません。

   子ども達は,訓練なので,迷うことなく,すぐに「いやだ。」と振り返り,逃げ出すことができていました。訓練なので,『お』=大声を出す という約束もしていましたが・・・!「助けてー!」と,大きな声とは,言えない声になってしまうことも。
 1回だけではなくて,助けが来るまで何度も言えた方がいいのではと,勉強しても,「助けて~!!」と一回言うのがやっとの子が,ほとんどでした。
 訓練を通して,感じたことを尋ねてみると,「訓練だと分かっていても,怖かったぁ。」という子ばかりでした。
  怖いと声が出せないことが,訓練を通じてもわかったようです。だからこそ,危険な場所に身を置かないことが必要なのです。
 『きょ』=知らない人や危険な場所からは,きょりをとる。
 『は』=はやめに帰る。
 なども,とっても大事なことが,分かりました。

 最後に,スクールサポーターの方から,『大きな声』で「助けて~!!」が言えたことや,『すぐ逃げる』ことができていたことは,誉めていただきました。これからも,安全な生活を送るために,安全かどうかを普段から考えるようにし,『考える力』を身につけてほしいと,はざかわっ子にお話していただきました。貴重な経験ができました。ありがとうございました。 



 

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。